英語を勉強するためにフィリピンに留学するのか、それともアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど欧米に留学するのか、悩むところですよね。
フィリピン、欧米ともにメリット、デメリットがあり、どちらが絶対的に良いということはありません。留学の目的や個人の事情によってフィリピンが向いている人もいれば欧米のほうが向いている人もいます。
フィリピンと欧米、双方を比較してどちらが自分に合っているか考えてみてください。
まずは留学費用について比較してみます。
4週間分の学費+滞在費
地域や学校によって費用は変わってきますが、平均すると4週間の学費+滞在費でアメリカは2,200ドル、フィリピンは1,500ドルです。欧米よりもフィリピンのほうが3割安いことが分かります。
次に渡航費を見てみましょう。ExpediaやSkyscannerなどメジャーな格安チケット予約サイトを使って、東京-セブの往復と東京-ロサンゼルスの往復を予約した場合のチケット価格で比較します。
チケット代
距離は倍以上違いますがチケット代はあまり変わりません。格安チケットの場合、ロサンゼルスは東京からの直行便であるのに対して、セブはマニラや台北、香港などで乗り継ぐルートを採っており割高になるためです。
また、メジャーなチケットサイトで販売されるのは日本航空やフィリピン航空など普通の航空会社のチケットです。セブパシフィックやジェットスターなど格安航空会社(LCC)の自社サイトでチケットを直接購入するともっと安くなります。一番安いチケットが買えれば東京-セブは往復2万円です!
次はビザです。フィリピンもアメリカも留学するにはビザが必要です。
4週間留学のビザ費用
アメリカのビザは費用が高いこともさることながら、必要な書類を集めたり、大使館に面接に行ったり、とにかく手間がかかります。
これに対してフィリピンは、入国するときに空港で30日間有効のビザが無料で発給されます。なので4週間の留学であればビザ代は無料です。
空港で取得したビザで留学する場合はSSPという申請をしなければなりませんので、実は完全に無料とは言えません。ですが、SSPの申請料は1万5千円ほどですので、それを含めてもやはりアメリカに比べると安いです。
留学先での食事や移動、遊びやおみやげなどに影響を与えるのが物価です。違いを見てみましょう。
物価
物によって違いますが、平均するとフィリピンの物価は日本の4分の1です。一方、アメリカの物価は日本とほぼ同じ。つまり、フィリピンの物価はアメリカの4分の1ということです。
外食をしたり、みんなで遊びに行ったり、そういったおこづかい的な費用が、フィリピンとアメリカでは4倍違うということになります。
費用面ではフィリピンのほうが圧倒的に有利であることが分かりました。では次に学習環境を見てみましょう。まずは授業の形式です。
授業の形式
アメリカに留学すると、基本的にグループレッスンだけです。追加費用をかなり払わない限り、マンツーマンレッスンを受けることはできません。
これに対してフィリピンでは、授業の約半分がマンツーマンレッスンです。例えば正規の授業が1日に8コマある場合、4コマ前後がマンツーマンです。すべての授業がマンツーマンの学校もあります。
では、グループレッスンの学習環境はどうでしょうか? 1つのクラスで一緒に授業を受ける学生の人数で比較してみましょう。
グループレッスンの1クラス人数
アメリカの英語学校のグループレッスンでは1クラス10~15人が一般的で、学校によっては20人を超えるところもあります。1クラス人数が多いので、質問もしにくいですし、発言機会も限られます。
これに対してフィリピン留学の場合、無料授業やネイティブ教師の授業で1クラス15人前後になることがありますが、そういった特殊な授業を除くと1クラス4~8人が一般的です。
授業時間数を見てみましょう。4週間留学した場合、合計で何コマの授業を受けられるかで比較します。
4週間留学で受けられる授業時間数
平均的なフィリピン留学では、1日に正規の授業が6~10コマあり、それとは別に2~3コマの無料授業があります。それらをすべて受けると、1日の授業は平均9コマです。ですので4週間で受ける授業コマ数は1日9コマ×週5日×4週間=180コマとなります。
これに対してアメリカ留学では、平均すると1日に5コマの授業だけで、無料授業はないのが普通です。4週間では1日5コマ×週5日×4週間=100コマです。
このことから同じ4週間の留学でも、フィリピン留学で受けることができる授業時間数はアメリカ留学の2倍であることが分かります。
日本人が多いのはイヤという人もいますよね。日本人の比率も見てみましょう。
留学生に占める日本人の比率
日本でもフィリピン留学が普及してきましたが、フィリピンではやはりまだ韓国人がメジャーです。フィリピンに留学する外国人に占める日本人の比率は20%前後です。単純に比較するとアメリカと変わりません。
しかし、個々の学校ごとに見ると事情はかなり異なります。日本人が経営する英語学校は学生すべてが日本人というところが多いですが、韓国系の学校では5%程度まで下がり、中には日本人がほぼゼロという学校もあります。
さらに、提携している留学エージェントの扱い国や学校の方針なども影響するため、日系でも日本人以外が半分近い学校もありますし、韓国系でも日本人が3割くらいいる学校もあります。学校ごとに違いがあり一概には言えません。
次に英語を教える教師について考えてみましょう。
英語を教える教師
フィリピンの英語学校の教師のほとんどがフィリピン人です。彼らは英語のネイティブではありませんので、フィリピン訛りの英語を話す教師が少なくありません。
その反面、スラングなどがない標準的な英語を話しますので、英語初級者にはとっては、かえって分かりやすいです。
これに対して欧米諸国の教師はネイティブスピーカーですので発音は総じて標準的です。また、上級者にとってはスラングなどのこなれた言い回しを学ぶことができます。
最後に留学中に住む場所を比較します。
留学中に住む場所
欧米圏の留学ではホームステイが普及しています。ホームステイの大きなメリットは、毎日の生活の中でネイティブと会話練習ができることです。
一方で最大のリスクは、ホストファミリーと相性が合わないことです。また、ほとんどのホストファミリーは家賃収入のために学生を受け入れている、つまり経済的に余裕がない家庭です。ずっと働いているため学生との会話が皆無といったケースなどが、ホームステイ経験者のブログなどで少なからず紹介されています。
また、学校までの通学に時間と費用がかかりますし、ホームステイでは朝食と夕食しか出ませんので、昼食代がコストアップの要素になります。
一方、フィリピン留学では学校の寮に住むのが一般的ですが、これにもメリット、デメリットがあります。
まずメリットは、食事が3食ともついていて、掃除・洗濯もしてくれることです。なので勉強だけに打ち込むことができます。また、多くの寮は学校と同じ敷地内にあり通学の必要がありませんし、入り口にガードマンがいますので安全性も高いです。
一方のデメリットですが、ホームステイのようにネイティブと会話練習をすることはできません。また、留学生の大半が韓国人である学校では、食事は韓国料理が中心です。辛いものが苦手な人にはつらいでしょう。
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